君に好きを届けたくて
朝は毎日迎えに来てくれる


会ったらおはよう、の挨拶


私があいさつをすると少し照れながら手を差し延べる彼


私はその手を握り歩きはじめる


そんな普通のことが私には幸せなこと


彼のことが好きで好きで仕方ない


でも彼は告白の時以来私に好きと言ってくれない


彼が照れ屋なのは知っているけれど


やっぱり寂しい


私が好きと言っても俺もで片付けられる


だから私は彼にヤキモチをやかせるために


男子と仲良くした


それはもちろん効果があった


彼は私を抱きしめて


俺はお前が好きなのにお前は違うのかよ と


投げかけてきた


そんなことは無い、と否定しヤキモチをやかせるための作戦と

伝えると顔を真っ赤にしてばか…と呟いていた


可愛いな、なんて思いながら私は彼を抱きしめた

< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop