ホシツキ村の物語
200年ぶりの訪問者
200年のときがたち、その話もだんだんと村の人たちの記憶から薄れ始めていた。
そして、200年ぶりに、この村によその村から越してきた一家がいた。
それも、ちょうど星祭の数日前のことだった。
一家は、病気の父親と娘2人の家族だった。母親は、娘2人がまだ幼かった頃に、病気で亡くなったしまったそうだ。
200年も前のことで記憶から薄れていたといっても、
まだ覚えている人も無論いるわけで、村の大人たちは、娘2人が村の子供たちと関わることを許さなかった。