ホシツキ村の物語
魔女の館と捕らわれの少年少女たち
しばらく歩くと、村では見たことのない大きな建物が建っていた。
その建物が放つ雰囲気は、とても不気味で怖かったが、何がいるかわからない森の中で野宿するのも気が引けたので、
2人は勇気を振り絞って建物の中に入っていった。
建物の中はとても静で、まるで誰もいないようだった。
しかし、誰かいないかと手当たり次第に部屋を覗いていくと、ある部屋にたどり着いた。
中には誰もいないようだったが、そこには木で出来た棺おけのようなものが3つ置いてあった。
しばらくその部屋にとどまっていたが、2人は怖くなって別の部屋へと急いだ。
棺おけのような物がおいてあった部屋の近くに、地下へ続いている階段があった。
2人は出来るだけ音を立てないように階段を下りると、目の前に広がる光景に目を見開いた。
なんと、目の前には小さな鳥かごのような物があり、
その中には純白の服を着た髪の毛がぼさぼさの男の人とその人とは対照的に、
真っ黒な服を着た小さな男の子が倒れていたのだ。
2人の足は、太くて頑丈そうな鎖で床につながれていた。
リンとレイは、恐る恐る2人に近づいた。
すると、髪がぼさぼさの、純白の服を着た男の人が顔を上げ、ひどく驚いたような顔をした。
「キミたち、いったいどうしてこんな所にいるんだ?!」
純白の服を着た男の人の声で2人に気がついたらしい、真っ黒な服を着た男の子も驚いた顔をして、
「キミたちも、魔女に連れてこられたの?」
と聞いてきた。
魔女のことなどまったく知らないリンとレイは、何のことだか分からなかったが、ここに来た経緯を2人に話した。
すると、純白の服を着た男の人が「すぐにここから出て行きなさい。ここは、魔女ルシータの家だ。
ルシータは子供が大嫌いなんだ!特に女の子は。」
それに続けるように、真っ黒な服を着た男の子も、
「ルシータに見つかったら、記憶を消されて、一生ここで、ルシータの手下として働かされる!早く逃げて」
と捲くし立てるように言った。
そんな時、階段のほうから誰かが下りてくる足音が聞こえた。
「2人とも、早く隠れるんだ!けして物音を立ててはいけないよ」
純白の服を着た男の人にそういわれたリンとレイは、大人しくその指示に従い、息を潜めた。
2人が間一髪で身を潜めると、今まで2人が立っていたところに、
真っ黒な服に、マントのような物をつけ、杖を持った女の人が立っていた。
女の人は、しばらくあたりを見渡して、
「話し声が聞こえた気がするけれど、誰かいるのかい?いるのなら隠したりしないで早く教えないと、ひどい目にあうよ」
純白の服を着た男の人は、その問いに恐れることもなくこう答えた。
「誰もいない。ここにいるのは、僕とこの子だけだ。第一、ここに入れるやつなんかいないだろう。
それに、ひどい目にならもうあっているよ。」
その答えに対し、女の人は「それもそうね。天使であるあなたには、この空間は毒だものね」
と、たいそう面白そうに答えたのだった。
それから、女の人は、男の人と一言二言言葉を交わすと、下りてきた階段を上って、消えていった。
「もういいぞ。」
リンとレイは、しばらくその場から動けずにいたが、男の人の声で我に返りあわてて最初にいた場所へと戻ってきた。
「さぁ、今ならルシータはいない。急いでっこから出るんだ」
「あなたたちをおいていくなんて出来ません!」
男の人にそういわれたが、レイはそれに即答でこう答えた。
それに対し、男の子がこう言った。
「僕たちのことは心配しなくていいから。君たちは早くここから脱出するんだ!早くしないと、
魔女ルシータが君たちに気がつくのも時間の問題だ。」
「で、でも・・・」
2人が戸惑っていると、突然後ろから声が降ってきた。
「あら、やっぱり子猫ちゃんが迷い込んでいたようね」
4人が驚いて顔を向けると、そこにいたのは、魔女ルシータだった。
ルシータの後ろには3人の女の子が立っていた。
しかし、そのこたちの顔には、表情がなかった。
「ルル、ララ、レレ、この2人をあの部屋に連れて行きな」
「「「はい」」」
2人は、ルル、ララ、レレ、と呼ばれた3人に連れられて、大きな鍋が置いてある部屋へと連れて行かれた。
「ルル、この子たちどうするんだろう?」
「ララ、私たちは何も考えなくていいんだよ。考えちゃいけないの。」
「そうだよ、ララ、レレの言うとうり。僕たちは何も考えちゃいけない。ルシータ様にいわれただろう」
3人はそれだけいうと、黙り込んでしまった。
しばらくして、魔女ルシータがやってきた。
「今日は星祭の日だ、例の薬をしっかり調合しておくんだよ。もうすぐ、あの村からは子供がいなくなる。
これでやっと静に暮らせるようになるんだからね。」
「はい、ルシータ様」
「準備は整っています」
「いつでもOKです」
「そう、じゃあ、私がじきじきに行って来るから、あんたたちはこの2人をしっかり見張っておくんだよ」
「はい」
魔女ルシータは、心弾みながら建物から出て行った。
「ねぇ、あなたたちは誰なの?どうしてここにいるの?」
「うるさいわねぇ。私たちが誰かって?魔女ルシータ様の子分、子魔女のルル!」
「同じく、子魔女のララ!」
「同じく、子魔女のレレ!」
「子魔女?それなに?」
「魔女の弟子のことに決まってるでしょ!」
ルルは少し怒ったようにいうと、部屋を出て行ってしまった。
「あ!も~、ルシータ様に見張っておけって言われたのに。」
「しょうがないよ、レレ、ルルはああゆうこなんだから」
レレとララも、少し話すと部屋から出て行ってしまった。
「絶対にこの部屋けら出るな」
としっかり忠告して。
その建物が放つ雰囲気は、とても不気味で怖かったが、何がいるかわからない森の中で野宿するのも気が引けたので、
2人は勇気を振り絞って建物の中に入っていった。
建物の中はとても静で、まるで誰もいないようだった。
しかし、誰かいないかと手当たり次第に部屋を覗いていくと、ある部屋にたどり着いた。
中には誰もいないようだったが、そこには木で出来た棺おけのようなものが3つ置いてあった。
しばらくその部屋にとどまっていたが、2人は怖くなって別の部屋へと急いだ。
棺おけのような物がおいてあった部屋の近くに、地下へ続いている階段があった。
2人は出来るだけ音を立てないように階段を下りると、目の前に広がる光景に目を見開いた。
なんと、目の前には小さな鳥かごのような物があり、
その中には純白の服を着た髪の毛がぼさぼさの男の人とその人とは対照的に、
真っ黒な服を着た小さな男の子が倒れていたのだ。
2人の足は、太くて頑丈そうな鎖で床につながれていた。
リンとレイは、恐る恐る2人に近づいた。
すると、髪がぼさぼさの、純白の服を着た男の人が顔を上げ、ひどく驚いたような顔をした。
「キミたち、いったいどうしてこんな所にいるんだ?!」
純白の服を着た男の人の声で2人に気がついたらしい、真っ黒な服を着た男の子も驚いた顔をして、
「キミたちも、魔女に連れてこられたの?」
と聞いてきた。
魔女のことなどまったく知らないリンとレイは、何のことだか分からなかったが、ここに来た経緯を2人に話した。
すると、純白の服を着た男の人が「すぐにここから出て行きなさい。ここは、魔女ルシータの家だ。
ルシータは子供が大嫌いなんだ!特に女の子は。」
それに続けるように、真っ黒な服を着た男の子も、
「ルシータに見つかったら、記憶を消されて、一生ここで、ルシータの手下として働かされる!早く逃げて」
と捲くし立てるように言った。
そんな時、階段のほうから誰かが下りてくる足音が聞こえた。
「2人とも、早く隠れるんだ!けして物音を立ててはいけないよ」
純白の服を着た男の人にそういわれたリンとレイは、大人しくその指示に従い、息を潜めた。
2人が間一髪で身を潜めると、今まで2人が立っていたところに、
真っ黒な服に、マントのような物をつけ、杖を持った女の人が立っていた。
女の人は、しばらくあたりを見渡して、
「話し声が聞こえた気がするけれど、誰かいるのかい?いるのなら隠したりしないで早く教えないと、ひどい目にあうよ」
純白の服を着た男の人は、その問いに恐れることもなくこう答えた。
「誰もいない。ここにいるのは、僕とこの子だけだ。第一、ここに入れるやつなんかいないだろう。
それに、ひどい目にならもうあっているよ。」
その答えに対し、女の人は「それもそうね。天使であるあなたには、この空間は毒だものね」
と、たいそう面白そうに答えたのだった。
それから、女の人は、男の人と一言二言言葉を交わすと、下りてきた階段を上って、消えていった。
「もういいぞ。」
リンとレイは、しばらくその場から動けずにいたが、男の人の声で我に返りあわてて最初にいた場所へと戻ってきた。
「さぁ、今ならルシータはいない。急いでっこから出るんだ」
「あなたたちをおいていくなんて出来ません!」
男の人にそういわれたが、レイはそれに即答でこう答えた。
それに対し、男の子がこう言った。
「僕たちのことは心配しなくていいから。君たちは早くここから脱出するんだ!早くしないと、
魔女ルシータが君たちに気がつくのも時間の問題だ。」
「で、でも・・・」
2人が戸惑っていると、突然後ろから声が降ってきた。
「あら、やっぱり子猫ちゃんが迷い込んでいたようね」
4人が驚いて顔を向けると、そこにいたのは、魔女ルシータだった。
ルシータの後ろには3人の女の子が立っていた。
しかし、そのこたちの顔には、表情がなかった。
「ルル、ララ、レレ、この2人をあの部屋に連れて行きな」
「「「はい」」」
2人は、ルル、ララ、レレ、と呼ばれた3人に連れられて、大きな鍋が置いてある部屋へと連れて行かれた。
「ルル、この子たちどうするんだろう?」
「ララ、私たちは何も考えなくていいんだよ。考えちゃいけないの。」
「そうだよ、ララ、レレの言うとうり。僕たちは何も考えちゃいけない。ルシータ様にいわれただろう」
3人はそれだけいうと、黙り込んでしまった。
しばらくして、魔女ルシータがやってきた。
「今日は星祭の日だ、例の薬をしっかり調合しておくんだよ。もうすぐ、あの村からは子供がいなくなる。
これでやっと静に暮らせるようになるんだからね。」
「はい、ルシータ様」
「準備は整っています」
「いつでもOKです」
「そう、じゃあ、私がじきじきに行って来るから、あんたたちはこの2人をしっかり見張っておくんだよ」
「はい」
魔女ルシータは、心弾みながら建物から出て行った。
「ねぇ、あなたたちは誰なの?どうしてここにいるの?」
「うるさいわねぇ。私たちが誰かって?魔女ルシータ様の子分、子魔女のルル!」
「同じく、子魔女のララ!」
「同じく、子魔女のレレ!」
「子魔女?それなに?」
「魔女の弟子のことに決まってるでしょ!」
ルルは少し怒ったようにいうと、部屋を出て行ってしまった。
「あ!も~、ルシータ様に見張っておけって言われたのに。」
「しょうがないよ、レレ、ルルはああゆうこなんだから」
レレとララも、少し話すと部屋から出て行ってしまった。
「絶対にこの部屋けら出るな」
としっかり忠告して。