ホシツキ村の物語
魔女退治
小魔女を救う!
しかし、せっかく部屋から出られるチャンスなんだから、みすみす逃すわけには行かない。
部屋を出ようとしたレイの袖を、リンが引っ張った。
「お姉ちゃん、ここに鍵があるよ!」
「本当だ!もって行こう」
レイとリンは部屋を出ると、一目散に地下室へと向かった。
「キミたち!どうやって抜け出したんだい?!」
「ルシータが、星祭がどうとか、薬がどうとか言って、ヤカンを持って出て行ったんで、隙を突いて出てきました。」
「そうか、急がないとまずいな。」
「まずいって何がですか?」
「ルシータは、子供が嫌いだって言っただろ?あいつは、村の子供たちを操って、あの村から子供をけそうと考えているんだ」
「そんな!早くとめないと・・・」
「でも、僕たちはここから出られない・・・」
4人が肩を落としていると、レイがふと思い出した。さっき持ってきた鍵の中で、2人を助けられるかもしれない・・・と
ためしに鍵穴に差し込んでみると、案の定鍵を開けることが出来た。
「いいか、2人ともよく聞くんだ、ルシータは明るい歌が嫌いなんだ!
きっと、さっき君たちを連れて行った3人にも効くはずだ!」
「今は他に方法がないから、試すだけ試してみよう!」
成功するかはわからないが、4人はやれるだけやってみることにした。
まずは3人を探して、純白の服を着た男の人:ライラと、真っ黒な服を着た男の子:エルに教えてもらった歌を歌った。
ライラとエルがどうゆう関係かは知らないが、2人がいた所に代々伝わる闇を祓うといわれる歌だそうだ。
すると3人は、頭を抱えこんで、苦しそうに座り込んでしまった。
レイとリンが心配になって3人を覗きこんでみると、3人はとても混乱した様子で泣いていた。