君色に染まりたくて。
忘れられないあの人。
「雪ー!そろそろ起きないと間に合わないわよー!」
元気のいいお母さんの声が響いた
また眠れなかった
あー体がだるい
起きあがりたくない
「ゆーきーっ!」
「わかってるー!!」
言葉を返し、ゆっくりとベッドから体を起こしたあたしは鏡の前に立った。
スウェットを着た寝ぼけた姿の自分が映る。
頬をパチンと叩き、今日の同窓会への準備を始めた
一階に降りるとお母さんが朝ご飯の用意をしていた
「もうできてるわよ」
「うん、ありがと」