君色に染まりたくて。
5分くらい歩いた所で鞄の中でケータイが鳴った
着信は李奈からだった
「もしもし?」
『雪ー、今どこ?』
「ちょうど○×駅の前。まだ時間大丈夫でしょ?」
『うん、でさ、ちょっと遅れるかもしれないんだ。待っててね?』
「わかった、李奈が遅れるなんて珍しいね、なんかあった?」
『うーん、ちょっとね笑 とりあえずすぐいくから!』
プーップーッ…
え…切られた
まぁ先に行って待っててやるか。
切符を買い、電車を待った。
思えば中学時代、あたしはほぼ学校に行ってなかったからクラスメイトの顔なんてほとんど覚えてない
体が弱くて病気がちで、学校に行けない事がこんなにも辛いなんて夢にも思わなかった、それを実感した時期だった