嗤うペテン師
そんな彼だからこそ、今もまだ苦しんでいるのだろうと思う。


疑うことを知らない彼は、私が生きているだなんて思いもしないだろう。

彼が私の愛した彼のままなら、窓から落ちた私を見て、一目散に逃げ出す。
落ちたって言っても、マットは敷いてたし死ぬ可能性すらなかったけど。


そしてあの手紙を見て私に誓うんだ。幸せになることを。

< 33 / 38 >

この作品をシェア

pagetop