あなたに恋したと言ったらあなたはなんて言いますか?
Side諒哉
俺が行った頃にはもう
二人共揃ってた。
『………』
『あ、あのさ』
始めに喋り始めたのは優衣だった。
『諒哉は誰が好きなの?』
『そんなのち、『なんて聞かなくても
結果なんてわかってるよ。』
智夏己といおうとしたら
遮られた。
『私、諒哉のことすきだよ。
でもね、智夏己のこと好きになるに気持ちなんかわかるんだ。こんな子なかなかいないよ。女子の私でも惚れちゃうよ。
ごめんね、諒哉。』
『優衣…』
『だから、ちゃんといって
誰が好きか、ちゃんといって
くれたらちゃんと諦めるから。』
『俺は『優衣先輩、それでいいんですか?ほんとそれが自分自身の気持ちですか?』
『なによ!なにがわかんの。
わかってるよいわなきゃいけないことくらいでも、こんなことなかなかゆえることじゃないよ。』
『高山先輩、私の気持ちいいますね。
私、高山先輩が好きです。でもまず優衣先輩の気持ちを聞いてください。』
『お、おう』
高山先輩か…
前は諒哉って呼んでたのにな…
他人みたいじゃねーか。
『優衣先輩!今しかないですよ。』
『りょ…うや、あのね、
今までありがとう。ほんとはね、知ってたんだ。はじめから私と付き合ってるのはなんとなくで、好きな人がいなかったら隣にいてくれたってこと。でも智夏己ちゃんが突然告白なんてして、でも、何回かあったことだしどうせ断ってまたなんともないように振る舞うんだろうと思ってた。でも違った。智夏己のことばっか考えて、
ほんとは気づいてたよ。でもゆわなかった。もう隣いてくれなくなりそうだったから。私、思うんだ。智夏己はさ、なんか自分より他人ってとこがあるじゃん、だから私、智夏己には叶わない。だから別れる。
ごめんね、諒哉、そしてありがとう。』
『優衣…ごめんな、ありがとな、
智夏己、俺、智夏己がいなきゃ
生きてけねえよ、俺のそばにいてくれ』
『諒哉…いるよ!そばにずっといる!
だからもう離れないでね!』
『あたりまえだろ』
おれは智夏己を抱きしめた。
顔が真っ赤になってる智夏己が可愛い。
あんな強がってほんとは泣きそうだったんだろうな。
ありがとな、智夏己。