愛は憎しみに変わって
店に入り有里は『彼が来る前に少し違う話するか』と仕事の愚痴大会になった
30分位経った頃 有里の彼が息をきらせ席に座る
誠実そうな有里の彼
有里と交わす熱い視線は今も変わらず…
二人を見ていて安心感がある
私と元彼と何が違うのか…
元彼が暴力的だから?
私が受け止める包容力が無いだけ?
あぁ…きっとそうなんだ…私が悪いのかも…私が…
自然と涙が溢れこぼれ落ちた
有里は慌てて抱き締めてくれる
『何から話たらいいか解らない…でも…きっと私が悪い…私が逃げ出したから…私が…』
言葉の途中で有里が『あんた まだ自分のせいにする癖治って無いんだね』と怒り始めた
心臓がバクバクと高鳴る
有里が怒っているからでは無い…
元彼の話を二人にしたら二人も元彼に向ける視線が変わって関係を壊してしまうのではないか…