愛は憎しみに変わって
怖かった…
全てが自分のせいで変わってしまう事が怖かった…
二人に話する事は自分だけが救われれる自己中な考えなのでは…
でも…今この瞬間にも携帯のバイブの音は鳴り続いている
二人の前で泣くだけの自分に有里は『心の言葉を そのまま吐き出せばいいんだよ…それにしても携帯…出ないでいいの?ずっと鳴ってるよ』
私は泣きながら躊躇しながらも自分の携帯をテーブルの上にそっと置いた
二人は訳も解らず携帯を見て着信履歴の数やメールの件数を見て驚いていた
『何これ!?』
驚いている二人が携帯を見ている時にも着信数やメールの件数が増え続けている
その度に紀之の名前が現れるのを見て『これって…いつから!? メール…読んでいいの?』と有里
私は軽くうなずき下を向いた
二人は無言でメールを読んでいる間にも着信やメール数は増えているのが解るバイブの音
『綾香ちゃん…紀之に電話していいかな…』