愛は憎しみに変わって
急いで出勤の用意をし母に声を掛けて家を出る
辺りを見渡し紀之が居ない事を確認をしてからバイクに乗り出発した
しかし…
少し行った所で紀之の車を見付けてしまった…
私は恐怖で身体が震える
私は逃げるようにスピードを上げる
もう…この1ヶ月の間に待ち伏せされたのも何十回目だろう…
いつか殺されてしまうのだろうか…
駅までの時間は私の恐怖の時間に変わっていた。
駅の駐輪場にバイクを停め走って電車に乗り込む。
ブーブーブーブー
又携帯バイブが鳴る…
彼からのメールを待ち望んでいた頃とは違いバイブの音はただ恐怖の音と変わっている…