鳩羽の独人
きっと私は、煙中毒におかされている。
願ったり叶ったり、と言ってやろう。
5時から出勤なのにすでに4時を回っていた。

父は大手 倉島商事の跡取り息子だった。 今じゃ酒に溺れたタダのクソジジイなあまり、世間様からは落ちこぼれ呼ばわりだ。
父の会社は全国的に知名度は高くなかったが、お金には一切困らずなに不自由なく、家族3人で暮らしていた。
それも過去の話となる。
会社が倒産したのである。

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