彼と私の××
瑛太side
それは1ヶ月ぐらい前の事――――
俺はいつもどうり喧嘩して、怪我をしたまま自分の席についていた。
そんな俺の姿を見てクラスの奴等は怯えていたが、1人の女の子が話しかけてきた―
「大丈夫!?よ、良かったら、使って下さい!!」
そして、絆創膏をくれた。こんなに震えているのに…。怖いと思うのに。
なのに、俺に絆創膏をくれたのが凄く嬉しかった。そんな奴は初めてだったから。
その日から、その彼女…佐藤 葵に恋をした。