君を瞳に焼きつけて
知ってる
学校へ行くと、まだ誰も来ていなくて。
とても静かだった。
自分の席に着いて、辺りを見回してみる。
(あそこが、澪奈ちゃんの席。ここが…、蕾君の席。)
机を見ながら、クラスメイトの名前を一致させていく。
ガラッ
教室のドアが開く音がして、そっちを見ると、立っていたのは…
「…蕾君。」
「おはよ。…陽月。」
そう言って笑った蕾君。
「早いな。いつも、こんな早く来てんの?」
「あ…、うん。」
いつも。
そうだよね、蕾君にとってはいつも、だもんね。
この日常は。
私の返事を最後に、会話は途切れてしまった。
シーンと静かな空間。
お互いが動く時に、制服が擦れる音や椅子を動かす音が聞こえて。
なんだか、ドキドキする。
ふと、隣を見ると、
蕾君がこっちを見ていて。
パチッと目が合った。
ドクンッ
(…え?)
心臓がドクンドクンと早鐘を打つ。
でも、目をそらせない。
(私…
この目を知ってる…?)
そう思った瞬間。
あ。と
体から一気に力が抜けて、
気が付けば床に倒れていた。
「陽月!?」
蕾君が私に駆け寄る。
体を少し起こしてくれた。
頭がズキンズキンと痛む。
心臓は未だにドクンドクンと早鐘を打っていて。
息がしづらい。
私はそのまま、意識を失った。
とても静かだった。
自分の席に着いて、辺りを見回してみる。
(あそこが、澪奈ちゃんの席。ここが…、蕾君の席。)
机を見ながら、クラスメイトの名前を一致させていく。
ガラッ
教室のドアが開く音がして、そっちを見ると、立っていたのは…
「…蕾君。」
「おはよ。…陽月。」
そう言って笑った蕾君。
「早いな。いつも、こんな早く来てんの?」
「あ…、うん。」
いつも。
そうだよね、蕾君にとってはいつも、だもんね。
この日常は。
私の返事を最後に、会話は途切れてしまった。
シーンと静かな空間。
お互いが動く時に、制服が擦れる音や椅子を動かす音が聞こえて。
なんだか、ドキドキする。
ふと、隣を見ると、
蕾君がこっちを見ていて。
パチッと目が合った。
ドクンッ
(…え?)
心臓がドクンドクンと早鐘を打つ。
でも、目をそらせない。
(私…
この目を知ってる…?)
そう思った瞬間。
あ。と
体から一気に力が抜けて、
気が付けば床に倒れていた。
「陽月!?」
蕾君が私に駆け寄る。
体を少し起こしてくれた。
頭がズキンズキンと痛む。
心臓は未だにドクンドクンと早鐘を打っていて。
息がしづらい。
私はそのまま、意識を失った。