君を瞳に焼きつけて
「友達、なってくれるの…?」
「う、うん…?」
「う、嬉しい…!!
ありがとう、白石さん!!!!」
少し頬を染めて、本当に嬉しそうにはしゃぐ鈴木さん。
そんな姿も絵になる。
「あ、あのね!
出来れば私のこと、澪奈って呼んでくれ たら嬉しいな…っ!!」
澪奈。
名前呼びなんて、したことない。
でも…、
したら鈴木さんは喜んでくれるかな?
「…って、やっぱり無理だよね「澪奈ちゃん。」
「…呼び捨てはしたことないから、ちゃん付けでもいい?」
「も、もももちろん!!!」
パァァと顔がみるみる笑顔になっていく。
さっきまで痛んでいた胸は、今ではポカポカと暖かくなっていた。