俺たちの妹
「葵、ありがとう」

階段を登り終わってお礼を言うと、

「お礼なんていらないよ。俺がやりたかったらやっただけだし」

そう言って、教室のドアを開けた。

ガラッ

「おはよ〜」

そう言った葵に、クラスのみんなから声が掛かる。

「あ、葵おはよ」

「葵くん、おはよ〜」


やっぱり葵は男女問わず人気者だな〜。

そんな事を思ってると…


「みぃ?おいで」

その言葉と同時にグイッと腕を引っ張られた。

「あっ…」

少しよろけて教室へ入る事になった…

「………おはよ」


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