俺たちの妹
「私は何もしてないよ…」

「そうだね…みぃは気にしないで…変な目で見るあいつらが、悪いだけだから」

そう言って男の子達をジロッと見た桜。

「桜ちゃん、そんな事言わないでさ…」
「そうそう、可愛い子の可愛い仕草見たらどうしてもね」

「じゃ、私がやってあげる」

そう言ってウィンクする桜に

「「「遠慮しときます」」」

と声を揃えた男の子達。

「どうしてよ〜」

桜、可愛いのにな…

でも、こんなやりとりも、いつもの事。


「みぃ。もうすぐチャイム鳴るから席に着いておいで。場所は変わってないから」

葵が声をかけてくれた。

「ありがと、準備してくるね」

そう言って、席に向かった。
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