俺たちの妹
「やっぱり大和、女癖悪いじゃん…みぃには絶対手を出すなよ」

「わかってるよ。でもみぃちゃん。もし何か困った事があったら遠慮なく相談してくれていいからね」

ウインク付きで話す大和さんはやっぱりどこか軽さがある。

「ありがとうございます」




「じゃぁ、みぃ。帰ろうか。お薬貰った?」

「あ、まだ貰ってないや。処方箋の受付してくる」

「あ、俺が会計のついでに処方箋も貰っておくから、みぃはそこに座ってていいよ。診察、疲れただろ?」

「かな兄……ありがとう」


「彼方って優しいとは思ってたけど、みぃちゃんには底なしに優しいね」

「はい。いつも兄達の優しさに救われてます。まぁ、私が病弱過ぎるからなんでしょうけど…」

「それは関係ないと思うよ。彼方も日向も病弱だからって優しくしてるんじゃないと思う。みぃちゃんが可愛くて仕方ないんだよ。みぃちゃんの笑顔が見たいんだよ。きっと…」


< 136 / 702 >

この作品をシェア

pagetop