俺たちの妹
「大和さん…軽い方だと思ってましたが、人を見る目はあるんですね」

「ひ、酷いよみぃちゃん。俺、いい事言ったと思ったのに〜」

しょんぼりしてしまった大和さん。


「す、すいません。つい本音が…」

「ま、軽く見られるのには慣れてるし、気にしてないよ」

立ち直りが早い大和さん。


かな兄を待ってる間、大和さんと少しお喋りをしていた。

かな兄のお友達だけあって、見た目とは違っていい人だった。




「みぃ〜。大和と待ってたの?何もされなかった?」

「大丈夫だよ。大和さん、いい人みたいだよ。お話も上手だし…」

「ま、他の男よりかは、まだましかも知れないな。あ、みぃ。造血剤も入ってたけど、貧血気味?」

やっぱりかな兄は鋭いな…

「私はよく分かってなかったんだけど、つーくんが貧血気味だって言ってたの」
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