俺たちの妹
そう言った大和さんは照れてる感じがした。

「みぃは、大和の事なんかあだ名で呼ばないよ。今日が初対面だろ」

「いいじゃん、初対面なんて関係ないよ。な、みぃちゃん。何でもいいからあだ名つけて。お願いっっ」

両手を合わせて懇願されてしまった…

どうしたらいいのかとかな兄へ視線を移すと、呆れた顔をしていた。

「みぃ。何でもいいから付けてやって。こいつ、一度言い出したら納得するまで諦めないから…」


え〜。大和くんじゃダメなのかな…

大和さんはやっくん、やまくんって感じでもないし…

あっ‼︎

「…………まとくん」




「…………いいっ‼︎ 俺、これから
‘‘まとくん”ね」

笑顔で大和さんに言われたら、頷くしかなかった…

ほんとに‘‘まとくん”でよかったのかな…

でも、大和さんじゃなかった、まとくんが喜んでくれてるならいっか。



退院後初めての診察は、最後にドタバタと終わった。
< 139 / 702 >

この作品をシェア

pagetop