俺たちの妹
「無理してなかったらいいんだ。正直、助かってるし」

「ひな兄は気にしすぎ〜。少しは私も役に立ちたいもん」

「じゃ、今日は美晴の言葉に甘えようかな」

にっこり笑うひな兄は少しだけ、元気そうに見えた。


「お粥、どれくらい食べれそう?」

お粥をお茶碗に移しながら聞く。

「あ、たまご粥だ。美味しそう。食欲はあるから、結構食べれるよ」

ひな兄は「頂きます」を言って食べ始めた。



………………凄い食欲……

ひな兄はいつも通りの食欲でお粥を食べ始めた。

「みぃ。美味しいよ。ありがとね」

にっこり微笑むひな兄。

「気にしないで。私がしたかっただけだから。それより、そんなに食べて大丈夫?」

思わず聞いてしまった。
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