俺たちの妹
「えっ?……あぁ…美晴の思考は自分基準だもんな。
男の人や体力ある人は、熱が出たり、体調崩しても、普通に食べれるよ。
勿論、気分が悪かったりしたら、食べれないけどね。
食欲無くなる人も沢山いるよ。
でも、俺はただの風邪なら問題ないよ」


「そ、そうなんだ…みんな普通に食べれるんだ…」

何だかショックだった。

みんな、風邪を引いたら食欲が落ちるものだと思ってた。

私が弱いんだ…


看病して初めて知ったことだった。





「ご馳走様でした」

ひな兄の言葉にハッとする。

「凄い、全部食べたの?」

空っぽの土鍋を見てビックリ。

「うん、みぃのたまご粥美味しかったし、食べちゃった」

「ひな兄凄いね。私はこんなに食べれないや」

「……美晴。食べる量は俺と比べちゃダメだ」

「へ?どうして?」

「俺は男だし、食欲は元からある方だからね。
それに今もいつもよりは減ってる よ。
美晴、よく見て。
俺はもっと食べるだろう」
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