俺たちの妹
席に座って、HR・1限目と受けた。

休み時間になると、治まってた咳が再び顔を出し始めた。

「ケホッケホケホッ…」

周りにバレない様に小さく抑える。

「ん⁈みぃ、体調悪いの?」

近くにいた桜にバレてしまった。

「ちょっとだけ。ケホッ…でも朝に、かな兄に看てもらってるから、大丈夫」

だけど少し、クラクラしてきた。

「そうなの?ならいいけど、無理はだめだよ」


「桜、ありがと」

次は移動教室のため、準備をし、立ち上がった途端

クラリ…

視界が揺れた。

倒れる…と思った瞬間

「あっぶね…みぃ、大丈夫か?」

葵が抱きとめてくれた。

「あ、おい…ごめん、ちょっとめまいがしただけ」

そう言って離れようとしたら、桜の声が聞こえてきた。
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