俺たちの妹
「ひな兄の、せいじゃ、ないから…」.

「どういうこと?」

「一度だけ、マスク、し忘れちゃって…」

「いつ?」

「ひな兄が、眠ってる、とき…………
ハァハァハァハァ、」

少し話すだけで息が上がる美晴…


「とりあえず、熱、測ろうか…」

体温計を滑り込ませた。




ピピ、ピピ、ピピ、

表示を見ると、38.7

しっかりうつってしまってる。



「ご、めんね……」

そう言いながら眠ってしまった美晴。

「やっぱりみぃは、分かってたんだな…しかも、俺が帰って来た時も、リビングの机で寝てたし、ご飯の量も減ってたな…」

前兆はあったわけだ…

極めつけに、美晴からの謝罪…


謝らなくてもいいのにな…
< 184 / 702 >

この作品をシェア

pagetop