俺たちの妹
「ちょっと胸の音が悪くなってる。
最近出てなかったけど、喘息がまた出て来たかも知れない」

「喘息か…
ここ最近音悪くなかったし、ちょっと安心してたんだけど、甘かったか〜」


「ゴホゴホッヒューッゴホゴホッケホケホッヒューッゴホゴホッ」

なかなか治まりそうにない咳…

「みぃ。ゆっくり深呼吸してごらん。 焦っちゃだめだよ」

声を掛けながら点滴を刺す司さん。


「ヒューゴホゴホッ…スーッゴホゴホ…ハーッゴホゴホ」

「美晴、上手だよ。焦らないで」

美晴の背中をさすりながら声をかける。

「スーハー…ゴホゴホッ…スーハー…ゴホゴホ」

「上手だよ。
喘息の薬の点滴入れたから、もう少ししたら落ち着くと思うよ。
突然の発作で驚いたね…」

「コホコホッ…つ、くんコホコホッ…ぜ、んそく?」

自分でも息苦しさを感じたんだろう。
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