俺たちの妹
ガラッ

「みぃ。遅くなったね。落ち着いて…」

ゴホゴホ…ヒュー…ゴホゴホ…ヒュー

「山内先生…15分くらいこの状態です。吸入しようとしても、吸えなくて…」

みぃは、ベッドから起き上がり、咳をしていた。

「わかった。とりあえず、発作を抑えないとだな…酸素マスク用意して。点滴入れるよ」

「はいっ。みぃちゃん、少し離れるよ」

ゴホゴホ…ヒューヒュー…ゴホゴホゴホゴホ

治まる気配はないな…

「先生、持ってきました」

「ありがとう。 みぃ、苦しいな。直ぐに楽になるからね」

声を掛けながら処置をする。





30分後ようやく落ち着きを見せた。

スースースースー…

何とか治まってよかった…

「みぃ、頑張ったな」

髪を撫でるとまだまだ熱い…

発熱と発作が重なると辛いはずだ。
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