俺たちの妹

「何に気をつけるの?」

「熱中症…」

「今日は、外にいるだけでも暑いもんね…とりあえず、木陰探そっか」

そう言って、手を引いてくれたアンちゃん。

グランドの周りを見渡すと少しだけ木陰になっている場所を見つけた。

「あ、あそこでいいじゃん」

2人で木陰の所まで歩く。
外を歩くだけでも、暑いな…

木陰に腰を下ろす。

「歩いただけでも暑いね…」

アンちゃんは手でパタパタ仰いでる。

「うん。みんな大丈夫かな?」

「みんな丈夫だから大丈夫だよ、きっと」

にっこり笑ったアンちゃん。

「そっか…そうだよね。
みんな丈夫だもんね…」

「あ、みぃちゃんと比べて行ったんじゃないよ…なんて言うかその…」

慌ててるアンちゃん。

「気にしてないよ。
変に気を使わせちゃってごめんね」
< 245 / 702 >

この作品をシェア

pagetop