俺たちの妹
「ってか、あそこもう木陰じゃないよな」
「だよな。何で移動しないんだろ」
嫌な予感がする……
でも、授業中に勝手な行動はなかなか出来ない。
隙をみて行かないとだな。
そう思っていたら、みぃに動きがみられた。
周りをキョロキョロして、グラウンドを見渡している。
木陰じゃない事気づいたんだな。
ホッとしたのもつかの間。
立ち上がろうとしたみぃは、フラついた。
「「危ないっっ」」
思わず声が揃った。
隣には悠斗が居て、一緒に見ていてくれた様だった。
咄嗟に壁に手をついたみぃは、体重を壁に預ける。
「あれ、みぃちゃんヤバくないか?」
その悠斗の言葉を聞く前に、俺は駆け出していた。