俺たちの妹



みぃを抱きながら、保健室へ急ぐ。


ガラッ

「彩先生っ。みぃが倒れました」

そう言って保健室へ入る。

「みぃちゃんが?とりあえず入って」

そう言って、入る様に促してくれる。




「体育だったの?」

俺の服装を見て、彩先生は聞いてきた。

「はい。みぃには、今日は暑いから保健室で休む様に言ったんですけど…
みんなと応援するって約束したからって…拒否されました」

「みぃちゃんらしいわね。
でも、熱中症になったら意味ないじゃない」

彩先生の言うことは最もだ。


「ベッドに寝かせてくれる?」

「はい」

そっとみぃをベッドへ降ろす。

降ろされたみぃの首元や脇に氷の袋を当てる彩さん。


「後は任せて。葵くんは授業に戻って」

「……わかりました。お願いします」
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