俺たちの妹

どうして、無理矢理にでも保健室へ行かせなかったんだろう。

と後悔が押し寄せる…

グラウンドに戻るまでの間、ずっと考えていた。

グラウンドに戻ると、悠斗が駆け寄って来た。

「みぃちゃんは大丈夫だった?」

「保健室へ運んだけど、意識がなかったから、病院に行くと思う。
俺がみぃを保健室で休ませてたらこんな事にはならなかったのに……」


「葵は、みぃちゃんに言ったんだろ?
じゃぁ、みぃちゃんが自分で判断したんだよ。
葵の責任じゃない。
全部に責任感じることないよ」

「そうだけど……
みぃは、無理する事が多いから、こっちが気に掛けてないとダメなんだ」

「葵………」

「でも、ありがとな。
悠斗の言葉に少し救われたよ」

そんな事を話していると、体育教師が近づいてきた。

「先程はすみませんでした。
でも、人の命に関わることだったので、そちらを優先しました。
今日は、欠席扱いでもいいです」

ペコリと頭を下げると

「いや、俺の方こそ悪かったな。
お前が抱き抱えてたの見えてなかったんだよ。
月島に言われて気づいたくらいだ」


「……………」
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