俺たちの妹
「それで、城之内の様子は?」
「俺は運んだだけで、直ぐに戻ってきたので、よくわからないですけど、意識がなかったので、多分病院へ行ってると思います」
「そうか……」
その後、チャイムが鳴り授業が終わった。
俺は着替えをして、桜を探した。
「あ、葵。
みぃ、運んでくれてありがとね」
後ろから桜の声が聞こえた。
「桜。何でみぃの異変に気づかなかったんだよ」
俺が詰め寄ると
「ちょっと、待って待って。
葵の気持ちは分かるけど、私は私で動いてたの」
「え?」
「みぃ、途中から1人だったでしょ。
そんな事って、普通はないじゃない。
だからおかしいと思って、一緒に見学してた子を探したの」
「それで?」
「もうっ……少しは落ち着きなさいよね。
私はみぃ達の幼馴染として認識されてなかったみたいで、色々話してくれたわ」
「何を?」