俺たちの妹
「それでも一緒に居たいの。
葵も一緒の気持ちだと思うよ……
ね、葵?」

振り返る桜の目線の先には葵がいた。

………………⁈

え、うそ………

今の話、聞かれてたの?



「みぃ。俺の事を心配してくれるのは嬉しいけど、俺はみぃと一緒に居たいからいるんだよ。
他の人の意見は関係ない。
みぃは?俺と一緒に居るのイヤ?」


椅子に腰掛けながら葵は聞いてきた。


「……………イヤじゃない。
一緒に居るのが当たり前で、居ないとどうやって過ごしたらいいのか、わかんないっっ」

目の前が滲んできてしまったので、俯く。



「………………っ」

ふいに、抱きしめられた。


「泣く程寂しいなら、俺を拒否らないで。俺はみぃとずっと一緒にいたいよ」

葵の言葉に驚いて思わず顔を上げる。

困った顔の葵と目があった。




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