俺たちの妹

「「「ひな兄っっ」」」


「みぃの様子見にドアを開けたら、面白そうな話してたから、思わず盗み聞きしちゃった」

悪戯っ子の様な顔をして、俺を見るひな兄。

「ど、どこから聞いてたの?」

思わず聞いてしまった。

「ん?葵の質問攻めくらいから?」

何でもない様な顔をして言ってのけるひな兄。

ヤバイ…ひな兄の顔が楽しそうだ。


「ひな兄」

「ん?どうした美晴」

「葵をあんまり虐めないでね」

「………っ‼︎ わかったよ」

みぃもひな兄の表情で悟ったみたいだった。

「ひな兄お仕事は?」

「ん?俺、今日はもう終わりだよ。
みぃ、具合はどう?」

「もう、そんな時間なの?
2人とも暗くなる前に帰らないと…」

ひな兄の質問を綺麗にスルーして、俺と桜の心配をするみぃ。
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