俺たちの妹

「2人は俺が送るから大丈夫。それより、熱中症になったんだろ?大丈夫なのか?」

スルーされて少し悲しそうなひな兄。

「ひな兄…心配かけてごめんね。もう大丈夫だよ」

にっこり笑ったみぃ。

「ほんとかよ。美晴の大丈夫は信用出来ないからな…」

そう言いながら、体温を記入されてる表を見る。

「ひな兄、ひどい……」

「酷いのはどっちだよ。まだ微熱あるじゃん」

ひな兄の声に押し黙るみぃ。

まだ微熱あったんだ…

「でも、しんどくないもん……つーくんにもそう言ったもん…」

目が潤んできたみぃ。

「やべっ…みぃ、悪かった。疑って悪かった。だから泣かないで…」


ひな兄が必死に謝る。

その姿を見て、思わず桜と顔をを見合わせる。

「「ぷっ。…あははは」」

笑いが耐えられなくなった。
< 282 / 702 >

この作品をシェア

pagetop