俺たちの妹
「あ、そうだ。
ねぇ、みぃ。勉強教えて。お願いっっ」
桜が両手を合わせて、私と葵の前にやだてきた。
「…………えっ?いいけど……」
「ほんと?やった〜。みぃの教え方わかりやすいんだよね〜」
「え?そうなの?
俺も教えてもらおっかな〜」
「………へ?悠斗君も?」
「うんうん、俺も俺も」
「お前は馴れ馴れしいんだよ。
みぃ、断ってもいいからな」
「ふふ。大丈夫だよ。
みんなでやろう?」
にっこり笑うと、3人の顔が赤くなって立ち止まった。
「わっ。みぃちゃんの笑顔、不意打ちで見たらヤバイな」
「女の私でもヤられちゃうよ…」
「……………///」
「みんなどうしたの?早く行こう」
振り返ると、3人は歩き出した。
「みぃ。笑顔の安売りするなよな」
葵に、腰を抱かれて囁かれた。
「そんな事してないよっ」
「無自覚か…」
「葵……これから大変だな」
悠斗君が、葵の肩をポンポンっと叩いた。