俺たちの妹
「どうしてひな兄とケンカしてたの?」
俺の問いかけには答えようとしない…
ひな兄を見ると溜息をついた。
「微熱があるから休んだらって言ったんだよ」
「「微熱?」」
桜と声が揃う…
「昨日の夜から少し微熱があって、下がらなかったら休みなよって言ったんだけど…この有り様」
「テストなんて休めないよ。
休んだら学校に通えなくなっちゃう……」
「そんなことないでしょ。
学校に相談してみたら?」
ひな兄が優しく諭す。
「ダメ。学校に相談したら、『やっぱり病弱な子はためだな』って思われちゃうよ」
みぃは、焦って心の中の声も言ってしまってる。
「保健室で受けさせてもらうとか出来ないの?」
「彩さんに迷惑がかかるよ。」
みぃ……
「今は迷惑とかの問題じゃないでしょ」
ひな兄は根気良くみぃに付き合う。
「みぃ、体調悪い時は保健室で受けるのがこの学校の決まりだよ」
「……わかった。ひな兄、保健室で受けるなら、行ってもいいよね?」
返事は聞かず、靴を履くみぃ。
「ま、俺が保健室で受ける提案したんだし、許可しない訳にはいかないよね」
苦笑するひな兄…