俺たちの妹
美晴side…
朝からひな兄と言い合いをして、でも結局送ってもらわないといけない私は、やっぱりダメだな……
ひな兄の車に3人で乗り込み、学校まで送ってもらう。
「帰りも迎えに行こうか?」
「大丈夫。ちゃんと帰れるから」
「う〜ん、熱が38度越えたら迎えに行くよ」
「わかった…」
ひな兄の心配性を振り切り、何とか熱が上がらなければ、自力で帰れる事になった。
校門を通り抜け、保健室へ向かう。
コンコン
ガラッ
「彩先生いますか〜?」
桜の声が保健室に響く。
「………あら、桜ちゃんおはよ。
今日はどうしたの?」
彩さんが奥から出てきた。
「おはようございます。
みぃが少し微熱があって、保健室でテストを受ける条件をひな兄と約束して登校してきたので連れて来ました」
「みぃちゃん、おはよ。
日向くんとそんな約束したんだ。
とりあえず、体温計って」
「彩さん、おはようございます」
「顔色は悪くないけど、昨日無理しちゃった?」
彩さんは体温計を渡しながら、さりげなく体調を聞いてくれた。
「………夜中に目が覚めちゃって…
夜中に少しだけ勉強しました」
「そっか〜。少しだけ頑張りすぎたかな?」
ピピッピピッピピッ