俺たちの妹
「ありがとうございます」
「それまで、横になってたら?
怠いでしょ?
明日もテストあるし。ね?」
「そうしようかな…」
抵抗する事もなかったので、遠慮なく、横にならせてもらうことにした。
「無理しないでね」
彩さんの呟きは微睡む意識の中で聞こえた気がした。
ガラッ
「あら、葵くん」
「みぃは?」
「熱が8度まで上がって来たから、日向くんにお迎え頼んでるところ。
一緒に待つ?」
「そうしたいけど、明日もテストなのに、付き合わせてしまってると思い込みそうだから、帰ります」
「ほんと、みぃちゃんの理解者ね。
葵くんは」
「じゃぁ。みぃのことお願いします」
こんな2人のやりとりが寝てる間にあったなんて知らなかった。