俺たちの妹
「期待してるよ。葵」

何か凄いプレッシャー掛けられてる感じがしなくもなかった…

いや、きっと掛けてるんだろうな…





そんな話をしている間に病院に着いた。

みぃを抱えて、病院内へ入る。


「あ、司に連絡するの忘れてた」

そう言って、院内でも使えるPHSを取り出した。


「あ、司?俺、彼方。
うん、今病院着いてさ、みぃ連れて来てるんだ。
ちょっと立てないくらい体力消耗してて。どうする?
司んとこ連れて行こうか?分かった。そうする」


司さんとの電話を終えたかな兄。

「司のとこまで運ぼうか。
今時間大丈夫らしいから」

そう言って歩き始めた。

「みぃ。これだけ歩いても起きないって、相当じゃない?」

抱き上げながら歩いても全く起きる気配を見せないみぃ。

「立てないって言ってたくらいだから、ちょっとヤバイかもな……」


そう言いながら、診察室へ向かう。
< 361 / 702 >

この作品をシェア

pagetop