俺たちの妹
解決策を提案したのは意外にも葵だった。

「みんなで気をつけながら見守ったらいいと思う。
みんなみぃの事大事に思ってるんだし………駄目かな?」


それが妥当だろうな…


「俺は賛成だよ。
俺も葵の意見が妥当だと思うよ」

「司………俺も後々は葵に任せようと思ってたんだ。
葵が医大に入ってから……
それが少し早まって、皆で見守ればいいんだよな」


彼方、そんな事も考えてたんだ。


「俺もその方が安心だよ。
いきなり1人で任されるよりは、こっちの方がいい」

そりゃ、経験ないのに任されたら困るわな。

「じゃぁ、みんなで気をつける形にしよう。
誰かがやってくれてるとは思わない様にな。
みぃに直接聞くのはタブーだから、少しでも異変を感じたら、誰かに聞くこと」

俺が提案すると

「今日のみぃの軽さも葵が気付いたくらいだから、大丈夫だよな?」

葵の頭をゴシゴシした彼方。


「葵が気付いたの?やるじゃん」

「イヤ、以前みぃの軽さが衝撃的だったんで、なんとなく覚えてたんです。
でも今日はそれ以上に軽い気がしたから……でも早く分かって良かった」


葵はホッとした表情を見せた。

みぃを抱き上げる事はみんな良くやるけど、重さまでは重視してなかった。
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