俺たちの妹

「これからは、葵が彼方の代わりの傍にいてあげて。
みぃは寂しくても自分からは”寂しい”って言わないから…」

「俺、みぃの傍に極力居るようにする」


そう意気込む葵に彼方から忠告。


「傍に居てくれるのは嬉しいけど、だからって、部活…疎かにしちゃ駄目だよ。みぃそういの敏感に気づくからね」

「………そうだね。
部活終わってから、みぃの家に寄るようにしてもいい?」

「もちろん」




それから、残りのご飯を食べ進めながら、色々話をした。




「そろそろ戻ろうか。
みぃにも一度起きてもらわなきゃだし」

「そうだな」


俺と彼方に続いて葵も頷いた。




ガラッ

そっとドアを開ける。

スースースースー

みぃはまだ寝ていた……

「まだ寝てたね。良かった」

葵の言葉に俺と彼方もホッとした……





のもつかの間だった。


「ケホッケホケホ…」

みぃが咳き込み出した。


「ッッ発作?」

葵が驚く。


「ケホッケホケホッ…ゴホゴホッゴホッ…」

やばいな……

発作に繋がりそうな咳き込みだ…


「みぃ、起こしてもいいですか?」


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