俺たちの妹

「みぃ?目眩はどれくらい?
我慢出来そう?
辛いなら点滴入れれるけど……

つーくんは優しく聞いてくれる。


「ん……まだ大丈夫」

目眩はあるけど、酷い時は吐き気もするもん。
今はそれがないから大丈夫だよね。



「まだって事は目眩あるんだ……
無理しちゃ駄目だよ」

つーくんはお見通しだった。


「みぃ?辛くない様にしてもらいなよ」

かな兄は私が限界まで我慢する事を知ってるから…


「…………うん。
今は吐き気もないから大丈夫よ」

笑って見せると、3人は困った様に見ていた。


「やだ、3人ともおんなじ顔してる。
ほんとに大丈夫だから。ね?」

そう言葉を紡ぐと

「俺、一緒にいるから、しんどくなったらちゃんと言ってね。約束だよ」

葵に念押しされた。

「みぃ。我慢しなくてもいいんだよ?」

つーくんは心配そうだった。

「みぃ。遠慮はしなくていいからな」

かな兄も心配そうな顔をしている。



3人のそんな顔見たくなくて、

「辛くなったら、葵にちゃんと伝えるから。みんな心配しないで」

にっこり微笑んで見せた。
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