俺たちの妹
「みぃっ‼︎」
つーくんが息を切らせてやってきた。
きっと慌てて来てくれたんだろうな…
「目眩がキツくなったって?
点滴持ってきたよ。
これで少しは楽になればいいんだけど…」
そう言いながら、点滴を刺してくれた。
ポタポタ落ちる点滴を眺める……
これが、私の体調を支えてくれるものなんだよね……
「みぃ。話しておきたい事があるんだ」
そう言うつーくんの顔は真剣で…
きっと、私にとっていい話じゃない事はすぐに分かった。
「入院長引きそう?」
思わず聞いていた。
「っっ‼︎……そうじゃないよ。
ただ、夏休みに入ったら、安静生活を送って欲しいんだ」
入院じゃなくて良かった…
「安静生活?」
疑問に思った事を聞く。
「今のみぃの場合は、基本的に寝て過ごして欲しい。
もちろん家事は駄目。
外出も当分禁止。
家でいいから、点滴もして欲しい」
「え………」
つーくんが話す内容に言葉が出なかった。
そんなの、私お荷物じゃん
居ない方が良くない?
「ねぇ。わたし。ひつ、よう?」
「「……っっ‼︎」」
私の言葉を聞いて、2人とも固まった。