俺たちの妹

司side…

葵は、やはり策士だな………

みぃを抱きかかえて、さりげなく体重の事に触れて、みぃが自覚してるかを確認するなんて……

あの一瞬で判断してやり遂げてしまうのは、普通の高校生じゃ無理なことだと思う。

俺や彼方がやると体重の事を気にしてるんだと、みぃが察してしまうけど、今までそこまで深入りしてなかった葵だからこそ出来たこと。





そんな事を考えていたら、みぃの部屋からナースコールが鳴ったと知らせがきた。

目眩、キツくなったかな……。

最近目眩も多いし、夜眠れてるのだろうか……


急いで病室へ行けば、ベッドにぐったりと横たわるみぃがいた。

これは辛そうだな……


素早く点滴を刺す。


その間に、今後のことも話しておかなくちゃだよな……


そう思い、夏休みの過ごし方と今後について話した。

みぃの言葉には焦ったけど、そこは葵や俺、彼方と日向が支えるところ。
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