俺たちの妹
次の日、
葵と桜ちゃんが、みぃのお見舞いに来た後に、2人を廊下で見かけたので、声をかけた。
「葵〜、テスト返ってきたんだろ?
どうだった?」
「あ、司さん。返ってきましたよ。
さっきみぃの分も渡してきたんです」
「みぃはどうだったの?」
「もちろん、20位以内ですよっっ」
桜ちゃんが自信満々に答えてくれた。
「なんで、桜が自信満々なんだよ」
「だ、だって、みぃは凄いもん」
桜ちゃんが葵を見上げながら呟いた。
『ちゃんと女性の一面もあるんだな…」
なんて思った俺は………
桜ちゃんの上目遣いに見惚れてしまっていた。
「そ、そっか〜。みぃも頑張ったんだな」
「司さん。
私も頑張りましたよっっ。」
桜ちゃんの元気な声が廊下に響いた。
「ふふ。そうだね。
桜ちゃんも頑張ったね」
思わず頭を撫でてしまった。
「っっ‼︎……司さん。
私もう子どもじゃないですよ」
「そんな事、知ってるよ」
「じゃぁ、どうして頭撫でたんですか?」
「ん?可愛かったからついね」
「「………………えっ?」」
葵と桜ちゃんの声が被った。