俺たちの妹
「体調はどんな感じ?」

「う〜ん、良くわかんないかな……
正直今の体調が最近の普段の体調だから…」

困った様に答えるみぃ。


まだ普段と変わらないって事だよな……


「司さんとは連絡取ってるの?」

「つーくん?夏休み始まって1度お家に来てくれたよ」

「体調とか知らせなくていいの?」

「私が、かな兄やひな兄や葵がいるから大丈夫って言ってる。
桜との時間増やして欲しいし……」

え………っっ

って事は、今のみぃの体調常に把握してる人はいないって事?

それって、いいの?

………まてよ、誰かがしてるって、みんな思ってるかも知れない……。


「それを伝えた事、かな兄達は知ってるの?」

「……⁇どうだろ?知らないと思う」


それってマズイんじゃ……

「そっか……みぃ。ちょっと俺、司さんに聞きたいことあるから電話してきていい?」

「⁇ つーくんに?うん、いいよ。
桜との事?」

みぃは自分の事になると、体調も感情もほんと疎いな……

「そんなとこかな」

俺は曖昧に答えて部屋を出た。
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