俺たちの妹
「大丈夫だよ。みぃのペースでいいから」

俺がみぃに合わせれば済むことだし。

「葵、ありがと」

2人でゆっくりとキッチンへ向かった。


「みぃは、ここ座ってて。用意するから」

「私がやるのに」

「いいの。俺がやりたいの」

「葵、ありがとう」

みぃは大人しくテーブルの椅子に腰掛けた。

今日のお昼はオムライス。

「はい、どうぞ」

「わぁ、オムライスだ。美味しそう」

みぃは喜んでくれた。

「食べれそう?」

「うん。少しなら食べれるよ」

「そっか。じゃ、食べよう」

「「いただきます」」

2人で食べ進める。



みぃの食べるスピードは、いつもゆっくりだけど、今日は極端に遅いな…

「ご馳走様でした」

5口食べたところで、スプーンを置いてしまった。

「もういいの?」

「うん、もうお腹いっぱい。
葵、せっかく作ってくれたのに、ごめんね……」

「気にしなくていいよ。
少しでも食べてくれて良かった。」


でも、食べれる量も増えてないな……


ほんと今日気づいて良かった。

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