俺たちの妹

リビングに戻るとご飯が用意してあった。

「遅かったな。何かあった?」

勘の鋭い彼方は何かを感じ取ってるみたいだ。

「みぃが、立ち上がったら、ふらついちゃって、上手く立てなかったから、ベッドで休んでもらってる」

「みぃ、目眩するのかな?」

「今は目眩するみたいで、ふらつきも酷いから、絶対安静にしてもらった」

「そっか……葵が側にいてくれてるの?」

「うん、側に居たいって。
みぃのご飯用意出来てる?」

「うん、うどんを用意してるよ」

「じゃぁ、持って行ってくるよ」

「司、ありがとな」

「お礼言われるようなことしてないよ」

ほんとに、ここの兄妹は気を遣いすぎだ。
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