俺たちの妹
コンコンコン

「みぃ、ご飯持ってきたよ」

声を掛けながら、ドアを開ける。


みぃはベッドに凭れて座っていた。

「つーくん、ありがと」

「目眩はどんな感じ?食べれそう?」

「まだ、あるけど……
少しなら食べれるかも……」


その言い方、無理しそうだな……


「無理しちゃダメだよ」

「うん、わかってる」

「葵、無理しない程度に終わらせて?」

みぃに言っても無駄なので、葵に声を掛ける。


「はい。様子見ながら終わりにします」

「じゃぁ、俺は彼方達と待ってるな。
ゆっくり食べればいいから。
葵、みぃ食べ終わったらリビングに来て」

そう言って俺は、みぃの部屋を後にした。







「みぃ、どうだった?」

彼方が心配そうに聞いてきた。

「起きてたけど、辛そうだった。
葵に言われたのが今日でほんと良かった……」

「何が?」

そうだ、説明しなきゃいけない。
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