俺たちの妹
「実は、今回の自宅安静してるみぃの体調、今誰も把握してなかったんだ」

「「え?」」

驚いた2人。

そりゃそうだよな。

俺は、そうなった経緯や、みぃの気持ちを2人に話して、今の状況を2人に知ってもらった。

「……………司さんの事を思った、みぃらしいっちゃ、みぃらしいけど」

日向の言葉に頷く。

「やられたな…司」

彼方は鋭く俺を見た。

「あぁ。みぃの気持ちが嬉しかったからそのまま任せてしまった、俺の失態だよ……
ごめんな、2人とも……」

俺は、間違っていた事を認めて、2人に頭を下げた。

「いや、司の気持ちも分かるから、責められないよ。
それに、まだ発覚したのが早かったから良かったよ」

彼方の言葉に今日の出来事を伝える。


「いや、気づいたのは、葵のお陰なんだ。
今日、電話があってね。
『誰がみぃの体調把握してるんですか?』って。
葵が気づかなかったら、ほんと大変な事になってたよ」

「葵に感謝だな」
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